なんちょうちゃんと!~0歳編~③
「先天性代謝異常って何?」
私の知識はそこからでした。
ネット検索をして出てきたのは、 低血糖、急性脳症、発達遅滞 などの症状がみられるということ。
難聴である事実とともにその検査結果はさらに私の精神を追い込みました。
検査結果から数日後、大学病院へ。
もう気が気ではありません。
こんなに元気に泣いて、おっぱいも飲んで、たくさん寝るのに。
「普通」の子と何ら変わりないのに。
こんなに複数もの障害が出るほど私の妊娠生活は間違っていたのだろうか。
あれだけ、食事にも気を使って、運動もして。
それでも何かが足りなかったのか。
診察室の扉を早く開けて真実を知りたい!という思いと、逆に希望を打ち砕かれることは聞きたくないという思いもあり、本当に複雑でした。
そんなことは思っても、時間はだれしも平等にやってくるので、診察の時間になると当たり前のように呼ばれます。
悪い予想とできればこうであってほしいという希望が入交り、診察室へ。
対応してくださった先生はとても柔らかく、優しい雰囲気の方で、何もわからない私にもわかるよう丁寧に説明してくださいました。
本当に不安な中、そのような対応をしてくださったことに今でも感謝しています。
先生の診察結果は「サイトメガロウイルスの可能性がある」ということでした。
このサイトメガロウイルスは難聴も引き起こすらしく、検査結果から言ってもその可能性が高いとのことでした。
そのサイトメガロウイルスを検出するための、尿検査をします。
この尿検査が本当に困難でした。
新生児なので、尿とうんちが一緒に出てしまい、なかなか正確にとることができません。
これが男の子であれば、もう少し簡単だったかもしれないのですが。。。
もう何回オムツ替えたかなあ。
何回泣き叫んだだろう。
もう何時間ここにいるんだろう。
もう2時間以上は尿取りしていたと思います。
ようやく取れた時には本当に泣きそうになりました。
「やっと終わったーーー!」
と言葉に出ていました。もう体調崩してしまいそうでした。
検査結果は2週間後。
この2週間が地獄でした。